稲荷山神輿会－公式ホームページ

長野県千曲市稲荷山神輿会

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私たち稲荷山神輿会は、平成16年6月26日に稲荷山全町住民より郷土を愛し稲荷山の伝統を守り継承する同志を募り35名で発足いたしました。
　発足のきっかけは、平成16年4月、近年祇園祭当番経験区長5名の方々が、神輿担ぎ手の老齢化、祭り伝統への意識の薄れ、特に戸数の少ない区民より担ぎ手不足の心配の声があがり、それらをふまえて会合を持った要望提案書が稲荷山区長会、氏子総代会へ提出されたことに始まります。5つほど提案事項がありましたが、その中の最大のテーマは、神輿担ぎ手不足でありました。

こうした経緯の中、平成26年度は男性会員71名、女性18名、計89名という大変大きな団体に成ってきております。

こちらは、稲荷山祇園祭にて神輿会と勇獅子保存会に関する動画情報をお知らせしています。

祭りとは【稲荷山祇園祭】

「祭りってなに？」無形な文化や人の心を載せたタイムマシーンといえないでしょうか？
「祭りってなに？」の質問に苦心しながらもそれぞれで答えを導き出してみることは、この時代においてこそ必要な作業だと思います。
祭りの構成は、その祭りを伝える土地の個性を鋭く反映する。祭りを詳細に調べることによって、その土地の伝承・歴史・生活などを浮かび上がらせることができる。
筧　泰彦　神と人、祖先と子孫、あるいは人と人がひとつの仲間になり、仲間たることを益々強固にし、ひとつの共同体を形成することを祭りの本質とする。そして神と人、祖先と子孫、人と人との弥栄を実現するための行事が、祭りの意味である。
京都祇園祭から全国祇園祭りへ清和天皇の貞観11年（869年）全国的に疫病が流行しました。たたりをふりまいたとされるその本人=牛頭天王を祀りました。
このとき国の数と同じ66本の鉾を立て、神輿を渡御させて厄払いの祈願をしました。これが祇園祭の始まりで、疫病が流行しやすい夏の風物詩として定着しました。
稲荷山の祇園祭享保18年（1733）京都祇園より疫病退散の守護神として治田町旧道南端に鎮座しました。
1785年京都より牛頭天王祇園神輿を作りお祭りをしました。この神輿も度々修理されたが使用不能になり1825年二代目神輿を再建し稲荷山の祇園祭も益々盛大になりました。
弘化4年（1847）善光寺地震により稲荷山の町のほとんどが灰になり数百名の生命と共に二代目神輿も焼失してしまいました。18年後慶応元年（1865）稲荷山村民の努力と力により天王神輿を新調することになり、神輿は飯山の仏壇屋惣ヱ門にて145両で、四神（玄武= 北の神、朱雀=南の神、青竜=東の神、白虎=西の神)妻科村(現長野市)の彫刻師山崎偽作により40両、後に剣竜（中央の神）、神輿庫は稲荷山村藤屋徳兵衛により50両にて建築し見事復興した。
稲荷山の祇園祭は、長野、小諸と共に信州三大祇園祭と称され、稲荷山天王神輿は、県下随一というにふさわしいものである。現在の稲荷山祇園祭は、5町、上八日町、本八日町、中町、荒町、治田町の順序で当番町として祭りを仕切ります。6月に愛知県の津島本社へ感謝と祇園祭執行の報告に代参参拝を行なうことからはじまり、7月1日に稲荷山境界に竹を立てシメを張る。
7月の第3金曜日に天王下ろしあり朝5時、神社境内を掃除して神輿を当番町お仮屋まで担ぎ、日曜日正午より全町渡御し、その後当番町内を渡御し後は自由に担いで天王上げで神輿を納めている。翌日、神輿管理運営委員により点検し、7月31日に茅の輪くぐりの行事で祇園祭が終了となる。他にも稲荷山祇園祭は、稲荷山勇獅子、各町子供神輿、チアダンス、小学校鼓笛隊、中学吹奏楽などがあり華を添えている。